徳島ゲーム開発ごっこ 技術ブログ

ゲームを作るために役に立ったり立たなかったりする技術を学んでいきます!

1週間ゲームジャム「ぎりぎり」祭りのあと

 もう六月に入り、梅雨の季節になってきましたね。
 六月は祝日がないからあまり好きになれません。
 ですが、今年はこんなイベントが開催されたため、少しだけ六月が好きになりそうです。

 さあ、久々に一週間ゲームジャムが開催されました。
 私ももちろん参加しましたよ。
 今回で○回目の参加になりますね。

 ですがTwitterなどを見ていると、「はじめて一週間ゲームジャムに参加したよ」などと書いてあるほうが、ウケがよくバズりやすいみたいですね。
 なるほど、これは便利なワードですね。
 というわけで、
 はじめて一週間ゲームジャムに参加したよ!


この記事にはUnity2018.1.3f1を使用しています。
.Netのバージョン設定には.Net4.x (4.6相当)を使用しています。

 さて、今回の一週間ゲームジャムのテーマは「ぎりぎり」だ。
 だが私には思うことがあるんだ。

 剣で切り殺したり、ビームで撃ち殺したり、ドミノで押しつぶしたり、最近のゲームはあまりに物騒すぎる!
 もっとハートフルに遊べないだろうか。
 こんな混沌としたゲーム業界を救うにはこのジャンルしかない。

 スポーツだ!

 他人と競うという行為をしながらも、決して殺伐としないすばらしいものだ。
 是非とも今回の一週間ゲームジャムでスポーツゲームを作り、世のゲームファンの皆さんにスポーツのすばらしさをお伝えしたい。

 どのスポーツがいいだろうか。
 ここは野球がいいだろう。
 日本では最も知名度が高いと思われるスポーツだ。
 これならば、多くの人がルールを知っていてとっつき易いはずだ。

 よーし、そうと決まればすぐにでもゲーム作りを開始しなくては。
 思っただけでは駄目なんだ。実際に作り上げなければ。
 やらなきゃ意味ないよ

 まずはバッターを作成しよう。
 Unityには豊富なモデルがたくさん揃っている。
 これですぐにバッターが作れるはずだ。

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 出来上がりだ。
 作り上げるのに、体感時間的に120時間は掛けてしまった。

 いかん、時間がない。
 やむを得ないが、ピッチャーは少し手を抜こう。

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 このピッチャーをコピーして、他のディフェンスキャラクターを作ろう

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 しかし、私はこう思う。
 ピッチャーだけが球を投げるのは、わがままが過ぎるのではないだろうか。
 ただ突っ立っているだけじゃ、ディフェンスの人もいささか退屈なことだろう。

 ディフェンスの皆も球を投げるようにしよう!
 これでみんな仲良しだ!

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 さて、基本的なモデルは出来た!
 あとは、野球のルールを組み込無必要がある。

 しかし、野球なんてやったことないからルールなんて分かんないな。
 まあいいか、勘で作ろう!

 投げられた球をバットで打つと、ランナーが走る、というルールは知っている。
 すなわち、球を打ったらランナーキャラクターを生成して、走らせればいい、という処理を作れば良さそうだ。

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 ファースト、セカンド、サード、そしてホームという場所があることは知っている。
 多分順番にランナーを走らせればいいのだろう。
 そしてホームに到達すれば得点になることも知っている。

 アウトという概念があることは知っている。
 これが三個蓄積したら駄目だということも知っている。
 アクションゲームにおいて、プレイヤーが操作しているキャラクターに敵の攻撃が当たったらダメージを受けるというものがある。
 そこから、打者に球が当たったらアウトになる、という答えが導き出される。

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 デッドボールという概念があることは知っている。
 これが原因で乱闘になるという話も聞いたことがある。
 ガンシューティングにおいて、民間人を撃ってしまうとペナルティになるというものがある。
 そこから、走者に打った球が当たった場合は、相手チームの得点になる、という答えが導き出される。

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 よし、これでゲームが完成しそうだぞ!

 しかし、ここで悲しいお知らせだ。
 これは正しい野球のルールに則っていないことが分かった。

 野球ファンの方ならば、すぐにお気づきになったことだろう。

 そう、このゲームには、
 キャッチャーがいないのだ!

 忠実に野球のルールに則ってゲームを制作していたのに、この一点に関して組み込み損ねてしまった。

 だがしかし、キャッチャーがいないという点を除けば、このゲームはぎりぎり野球ゲームとして成立しているはずだ。
 そう、だから私はこう思うのだ。

 これはギリギリ、野球ゲームだと私は確信している!
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 そうなのだ。
 野球ゲームとしての完成度が下がってしまったことにより、今回のゲームジャムのお題を達成することになってしまったのだ。
 なんとも皮肉な話である。

 この野球ゲームをunityroomにアップロードし、波乱万丈の一週間に終わりを告げた。
これはギリギリ野球ゲームだと私は確信している | 無料ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

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 そして私はunityroomを見てこう思うのだ。

 何故このお題で野球ゲームが被るのかと。
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 この事実は私の心に大きな影を落とした。

 やはり私は、六月を好きになれそうにない。