今年もGGJことグローバルゲームジャムの季節になりました。
去年は京都に行ったんでしたねー。
あの時はSpriteStudioという悪夢にうなされた二日間でした。
今年はどんな夢をみるのでしょうか。
というわけで今回はGGJの思い出話になります。
技術的なことは一切語らず、だらだらと感想文を書いていきます。
会場
過去に参加したGGJの会場は大阪・京都・愛知(岐阜)と東海道線沿いに行脚してまいりました。
東海道を制覇するために、今回は神奈川県に行ってきました。
参加した会場は神奈川県にある湘北短期大学です。
今年のGGJは湘北短期大学にお邪魔しています。 pic.twitter.com/PUI8LLJI2p
— うら干物 (@urahimono_maigo) 2018年1月27日
いいですね、大学は広くて。
僕は専門学校出身なので、大学というものに強い憧れがあるんですよねー。
とてもいい会場でしたよ。
いつも通り、じゃがりこでピラミッド作ったり、カルパスでダイイングメッセージを作ったりしても怒られない素敵な会場でした。
GGJで必ず行う、じゃがりこピラミッド。 pic.twitter.com/z1yeQVeBLD
— うら干物 (@urahimono_maigo) 2018年1月27日
今回はダイイングメッセージもつけてみた。 pic.twitter.com/mLWjTNwtOW
— うら干物 (@urahimono_maigo) 2018年1月27日
この会場は金曜日からGGJを開催しており、かつ会場内の寝泊りも可能なのでガチ勢の方にもお勧めできます。
もちろん僕は夜中には帰りましたけどね。
夜更かしはお肌によくありませんからね。おっさんになるとエイジングケアをしていかなくてはいけないのです。
チーム
学校だけあって、参加者はほぼ学生です。
そのため、僕のようなおっさんの存在は異物感全開でしたね。
コミュ障の僕は、会場に入って五分で心が折れそうになった。
幸い、もう一人会場内にいた素敵なおじ様が一緒のチームになり、うまく若者と僕の仲を取り持ってくれたので、何とか心の平穏を保てました。
チームは七人で編成され、たまたまインターンで神奈川の方にやってきていた岡山の専門学生と、湘北短期大学生、そしておっさんWという、バランスが良いのか悪いのかわからん構成です。
成果物
今回のGGJのテーマはtransmission。
・送信、伝送、伝達
・送信信号[メッセージ]
・〔ラジオやテレビの〕放送
・〔病原体の〕伝染
英辞郎 on the WEB より
そのお題から我々のチームは、声で言葉を伝達しスイカ割りをするというゲームを作りましたよ。
こんな感じのゲームになりました。
今年のGGJでは声でキャラクターに指示してスイカを割るゲームを作ったぞ。
— うら干物 (@urahimono_maigo) 2018年1月28日
exeにすると音声認識が動かなかったのが悔やまれる。
⚠️動画には不快なおっさんの声が含まれます。 pic.twitter.com/LxLdNwCjZw
使用したアイテム
Unity
ゲームエンジンとしてUnityは使用しましたよ。
他のチームはWOLF RPGエディターというツールを使ってRPGを作っていました。
dic.nicovideo.jp
Unity Collaborate
バージョン管理ツールとして、今回はUnity純正のUnity Collaborateを使用しました。
僕は使ったことが無かったのですが、学生さんの勧めで使ってみました。
お試しモードなため、三人までしか使えませんでしたが、プログラマーが三人のため、他の人たちとのデータのやり取りはUSBメモリ渡しで何とかしました。
便利ではあったのですが、Unity純正でもシーンのマージは厳しかったですね。
オブジェクトが分身したりしたもんなー。
julius
このゲームは仕様上、音声認識を組み込む必要がありました。
その音声認識に使用したライブラリです。
julius.osdn.jp
いろいろある音声認識なぜjulius使ったかというと、ググったら最初の方にあったのがこれだったとしか言いようがないですね。
そのため僕は使ったことがないライブラリです。そもそも自力で音声認識なんざやったことがない。
ただ、Unityに使う用のプロジェクトがGitHubにアップされていたため、少しの改良ですぐに組み込むことが出来ました。
github.com
金曜日にこのゲーム案が生まれた際に、音声認識の組み込みが最も大きな壁になることが予想できたのですが、これのおかげで土曜日の午前中には音声認識で遊ぶことが出来るようになりました。
最もこのjuliusこそが、最終日に今年の悪夢を生み出すのですが。
NCMB
ニフティクラウド mobile backendを利用してランキング機能を作成しました。
以前、一週間ゲームジャム用にも紹介されたWebGL用のものを使っています。
github.com
まあ最もjuliusの悪夢により、ほぼほぼ使われない機能になってしまったのですが。
振り返り
うん、ゲームはいいものが出来たと思っているんですよ。
みんなでマイクに向かってワイワイ指令を出すのはとっても楽しいですし、ゲーム制作も順調に進んだ気がします。
チームの仕切りは学生さんがやってくれたため、僕は技術的プログラムに集中して、みんなのサポートをするという体制になりそれもそんなに悪くなかったと思っています。
ただですね、ビルドしてexeとして成果物を作成する必要があるんですが、exeになるとですね、音声認識が動かないんですよねー。
正確にいうと、作ったexeとjuliusサーバーがうまく接続できないんですよねー。
エディタ時と違ってパス云々の問題でjuliusサーバーの自動立ち上げが出来ないのはわかるのですが、手動でjuliusサーバーを立ち上げてもうまく接続出来ないんですよねー。
というわけで今回のGGJでは成果物が無いという、前代未聞の悲劇が起きたんですよねー。
ゲームそのものは出来ているのにねー。
去年に引き続きの鬱展開ですよ。
去年はSpriteStudioを制御しきれなかったため、せっかく学生さんに描いてもらった画像が死んでいきました。
今年はjulius制御しきれなかったため、ゲームそのものが死ぬというね。
またよく知らんライブラリを使って死ぬパターンじゃねぇか!
はぁー……、僕以外はみんなゲームジャム初めてだって言っていたのになぁー……。
そんな中でみんな頑張ってくれたのになぁー……。
また若者の夢と希望を砕いてしまった。
ゲームジャムで大団円を迎える日は来るのだろうか……。